空イメージ

低気圧が日本海を進んでいます。
南風が強く気温が上昇するようです。

2019年の春一番はいつもより早いかもしれません。
この「春一番」という言葉は気象庁が発表する気象用語の1つですが、春一番の風とは、どういうものを言うのでしょうか?

春一番とは

気象庁では春一番を下記のように定義しています。

「立春から春分までの間に広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風」

関東エリアの春一番の気象条件
・日本海に低気圧がある。低気圧が発達すればより理想的である。
・関東地方に強い南風が吹き昇温する。
具体的には東京において、
最大風速が風力5(風速8.0m/s)以上、
風向はWSW~S~ESEで、前日より気温が高い。
(なお、関東の内陸で強い風の吹かない地域があっても止むを得ない)

出典元:気象庁

つまり、2019年の春一番とはその年に初めて吹く強風の事を言いますが、立春(2019年では2月4日)から春分(2019年では3月21日)までの期間で日本海に低気圧が位置していて、各地方の気象台の広範囲で暖かい南風でなくてはならないようです。

立春~春分の期間以外に春一番同様に低気圧が発達して気温が上がり、強い南風が吹いたとしても春一番と言われないのです。

また、風速の目安は地域によって違います。
関東では「8m/s」以上ですが、九州北部の場合は「7m/s」以上のようです。

春一番が吹かなかった年もある

春一番が吹かなかった年もあります。
(春一番に認定されなかったと言っても良いかもしれません。)

関東地方で、春一番が吹かなかった年(春一番の気象条件に合うようなものがなかった年)は、気象庁が観測をはじめた1951年から9回ほどあります。

春一番の風は台風なみに強い

その春一番をもたらす低気圧の風はかなり強いです。
台風並と言ってもいいです。

海沿いなどは20m以上の暴風が吹く事もあります。

春一番といえば爽やかな言葉に聞えますが、元々は下記のような語源になった事例があります。

その語源については、石川県能登地方や三重県志摩地方から西の各地で昔から使われていたなどさまざまです。  その中で、長崎県郷ノ浦では、安政6年(1859年)旧暦2月13日(新暦3月17日)に長崎県五島沖に出漁した漁師53人が、春の強い突風で全員が遭難しました。
このときから郷ノ浦では、春の初めの強い南風を「春一」または「春一番」と呼ぶようになったそうです。
出典元:気象庁

この時期、低気圧が通る地域の海沿い特に風が強く、山沿いの天候は荒れます。
天気予報で春一番が吹くかもしれないと予想されている場合は注意しましょう。

春一番が吹くと気温が一時的にあがる?

春一番をもたらすような低気圧が2月、3月に通ると、一時的に気温が上がる傾向にあるようです。
気象庁も発表していますが、日本海側はフェーン現象が起きて気温が上がるとともに乾燥します。

しかし、春一番の低気圧で日中気温が上がった場合でも一時的なもので、夜や翌日には気温が下がり事も多いようです。
風の強さも多少残るので体感は気温が下がる前よりも寒くなります。
春の陽気となり薄着で出かけたいと思っても、春一番をもたらすような低気圧が接近している場合は夜冷え込む事も多いので上に羽織るものを持っていきましょう。

北海道や東北、沖縄で春一番の発表はない!?

そんな春一番ですが、テレビなどで発表されるのは関東や関西、九州、北陸などのエリアで、北海道や東北では春一番が吹いたとは言われません。

東北や北海道でも春一番のような風が吹きますが、北日本は春一番のような暖かい風が吹いても冬の気候にすぐ戻るため、仙台、札幌の気象台で春一番と同じ条件の風が吹いても発表自体行われていないようです。

沖縄も春一番の発表はありません。
春一番のような強い風は、沖縄も2月や3月に吹きますが2月に気温が20℃を超えるので
すでに春がきていると言えすよね。

低気圧の位置や南風など春一番のような条件に合わないためとも言われているようです。

優しい言葉に聞える「春一番」ですが、災害も起こしてしまう程の強い風が吹きます。
また春一番が吹く時期は気温差のために身体への負担が大きい時期と言われています。

体調管理に気をつけましょう。